愛媛中医学研究会「第175回研修会・症例学術発表会」|松山市の鍼灸院|半身不随、うつ病、がん、不妊症

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研修会・学会参加報告

愛媛中医学研究会「第175回研修会・症例学術発表会」

研修会・学会参加報告 2015年09月08日

9月6日(日)13時~17時に愛媛中医学研究会「第175回研修会・症例学術発表会」が開催されました。
講師は、愛媛中医学研究会漢方部代表の川又正之先生です。
内容は、「胃腸疾患の治療」ということで2階に分けて講義することとなっています。

 

1回目は、A)便溏と泄瀉 (泄瀉の分類) B)脾虚の疾患(脾虚湿困、脾虚痰湿、脾虚湿熱、脾虚食積、脾虚下陥) C)失気、D)腸鳴、E)便臭、失気臭、 F)残便感
2回目は、G)腹痛便秘、 H)脾虚湿熱泄瀉と脾虚食積泄瀉のちがい、 I)腹満(腹脹) J)脾虚食積と肝気犯胃の泄瀉のちがい

 

今回の講義では、E)便臭、失気臭の杜仲までということで終了した。

 

その中で特に注目すべき点をご紹介します。

 

・講義の冒頭に「五雲子腹診法」についての説明があった。
配られた資料(資料①)の筆記したものの名前に誤りがあるのではないかと言う内容。

 

 

 五雲子腹診

五雲子腹診法・資料

五雲子腹診①

五雲子腹診法・資料①

 

 

記載の文書から見て、家系から見て、年代から見て、男 雲統が書いたとは考えにくいということを詳細に説明された。
この内容は平成27年11月に開催される日本東洋医学会 学術大会で発表するそうです。興味のある方は是非受講してください。
・中医診断学(人民衛星出版社)の内容に誤りがある。

 

私も何度か成書の中に誤りを見つけたことはあるが、今回は中国の大学でも採用されているあの「中医診断学」ということで少しビックリしている。
それもつい最近、二年前に中国で購入したものであると言う。先生の考えでは、総論と各論の著者が異なるためにこのようになったのではないかということでした。
このような中医大学で採用されている本は中国の著明な先生方が各々特異の部門を担当して架かれたのは間違えないだろう。
しかし、あの「中医診断学」ということで大変驚いている。

一般の方にとってはあまり興味のわかない内容とは思いますが、この内容は中医学の診断法である「四診法」の聞診に含まれる内容で、便の臭いから診断の根拠を得ようとするものです。

 

その内容について紹介します。

 

2)中医診断学より「各論では総論と異なっている」

中医診断学171より

 

  • 総論
悪臭  大腸湿熱
酸臭  食積
溏瀉、腥臭  大腸、脾胃の寒証
失気敗卵臭  脾虚食積、大腸宿便

 

 

  • 各論

 

痢疾 52  霍乱 553  腹瀉 635
白痢  記載なし  寒霍乱  熱なく臭気なく  寒湿腹瀉  余り臭くない
赤痢  記載なし  熱霍乱  酸苦腐気  湿熱  腥臭
赤白痢  湿熱により腥臭  干霍乱  記載なし  傷食  腐臭
休息痢  記載なし  熱結旁流  黄臭稀水
噤口痢  記載なし  肝気犯脾  記載なし
 脾胃虚弱  記載なし
 腎陽虚  記載なし
 熱毒兼湿  記載なし

 

★「腥臭は湿熱におおい。寒証ではあまりくさくない」

 

 

 

・最後に「朱砂安神丸(しゅしゃあんしんがん)」という中国で不眠によく用いられている漢方薬についての内容を紹介する。

 

これは雑談の中での話しだが、皆さんも経験あると思うが、このような雑談の中にこそ大変興味深い内容が含まれていることを経験したことに思い当たるだろう。
朱砂は、無気水銀のことである。
水銀というと富山県神通川流域で発生した「イタイイタイ病」がおもいうかぶだろう。
しかし、この水銀は同じ水銀でも有機水銀である。朱砂は無機水銀である。
では体に悪影響はないのかということだが、腎臓にたまる傾向があるので注意は必要とのことだ。
中国では一般に市販されているのだが、日本では使用禁止されている。
しかし、同じ無機水銀が含まれている「子宮頚癌ワクチン」は日本でも厚生労働省が接種を勧めている。
この違いはどこにあるのだろうか ?
更に、「子宮頚癌ワクチン」の成分には、体に悪影響を及ぼすと考えられる「ホルマリン」も含まれているとのことです。
最近この「子宮頚癌ワクチン」、ニュースでも取り上げられていますが、様々な副作用を起こしているとのこと、私たちは何を信じればよいのか。なかなか難しい問題です。

 

今回はこれで終わりといたします。
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