鍼灸と心身症(ストレス性胃腸疾患・高血圧・アトピー性皮膚炎など)|松山市の鍼灸院|半身不随、うつ病、がん、不妊症

中医鍼灸 越智東洋はり院

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内科系

鍼灸と心身症(自律神経失調症・胃腸疾患・高血圧・アトピー性皮膚炎など)

内科系 2016年02月17日

今回は、ストレスから発生する心身症について紹介します。

 

ストレスから発生する代表的な疾患として、心身症の他に、適応障害、PTSD、摂食障害などがありますが、これらの疾患については別の機会にご紹介します。

 

ストレスは、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの消化器系疾患をはじめとして、循環器、呼吸器、神経、皮膚、代謝内分泌など、あらゆる身体領域にわたって多数の病気を発生する原因となっています。

 

現代社会では、このストレスがほとんどの病気の発生過程に関与していると考えられており、ストレスをどのように対処するのか、このことが現代社会の大きな課題でもあるのです。

 

実は、鍼灸はストレスから発生する疾患に対して大変よい効果を発揮します。つまり、ストレス対処法の重要な役割を果たせる治療法なのです。

 

大学で10年以上学んだ臨床心理学の考え方と鍼灸の実践を通じて作られたのが当院の「カウンセリング鍼灸」です。

 

当院ではこの領域の治療として、専門的に「カウンセリング鍼灸」という特殊両方を行っています。

心身症はストレスから起こる病気

ストレスを適切に処理することはメンタルヘルスの重要なテーマです。ストレス体験によってひき起こされる精神の変調は、適応障害やストレス障害として知られていますが、この心身症はストレスの蓄積のためにさまざまな身体疾患が発症・悪化する病気で、病態を表した概念です。

ストレスが心の病の原因になるとは、どういうこと?

ストレスとは、もともとは工学用語であり、物質が歪みに反発する状態をストレスと呼んでいました。一般的には広い曖昧な概念として使われていますが、専門的にいうと、「生体に刺激(ストレッサー)が与えられた時に生じる、生体側の歪み」を指します。例えば、人間は刺激を与えられると、驚いたり、恐れたり、怒りを感じたり、時には興奮するなど、心が大きく変化します。この心の変化が「ストレス」なのです。ストレスは一見、心の問題だけのように感じますが、実はこの時、身体のほうにもそれに伴うさまざまな変化、怖いと顔が真っ青になり、怒ると顔が真っ赤になり、緊張すると心臓がドキドキするなどの感情の変化に伴う身体の反応が起きています。ただ、身体にはいつも平常な状態を維持しようとする力があるため、「生体側の歪み」もすぐに元に戻ります。適度な刺激は一種の活力源であり、また心身的な抵抗力をつけるうえでも多少は必要なものなのです。

心身症とは、

心身症では、まず明らかな身体疾患が存在することが前提であり、その代表的なものに胃潰瘍があります。胃潰瘍には、ピロリ菌、悪性腫瘍、過剰飲酒などさまざまな原因が考えられますが根を詰めて仕事をしすぎたことが主たる原因で発生した胃潰瘍をストレス性の胃潰瘍(心身症)と呼びます。心身症として起こる可能性がある病気は数多くあり、過剰なストレスによってどんな病気が起こるかは人それぞれ違ってきます。どんな病気があるのか少し紹介してみましょう。

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胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの消化器系疾患をはじめとして、循環器、呼吸器、神経、皮膚、代謝内分泌など、あらゆる身体領域にわたって多数の病気が含まれています。

心身症の発症メカニズム

例えば怒りや恐怖などの強い感情が生じた場合、副腎髄質から放出されるアドレナリンと交感神経系があいまって働き、心臓の動悸を強めて心拍出量を増すとともに血圧を上昇させます。。こうした状態が反復・持続すれば、慢性的な高血圧の一因となるでしょう。一方で感情の興奮は消化管に分布する副交感神経系を刺激し、胃壁にある細胞から胃液が活発に分泌される。この反応が頻繁に起きて胃酸過多になると、胃壁を守る防御因子の働きが追いつかず、胃炎や胃潰瘍が生じます。
 このように考えると、心理的なストレスが身体疾患を生み出すのも決して不思議ではないことが分かるでしょう。

心身相関現象と脳の関係

心と身体の間の密接な関係から起きる症状を「心身相関現象」と言います。
これらの症状が起きる理由を、ヒトの脳の構造からも見てとることができます。胃腸を初めとして、ヒトの内臓や器官はすべて自律神経系・内分泌系・免疫系などによる制御を受けています。そして自律神経系や内分泌系は、情動的な興奮の影響を受けやすく、脳の構造から見ると、自律神経系や内分泌系の中枢をとりまくようにして、感情の中枢である大脳辺縁系が広がっていることも、こうした関係を裏づけており、下記の「心身一如」の考え方の重要性を示しています。

東洋医学の「心身一如」という考え方

二千年以上前に編纂された中国最古の医学書『内経(だいけい)』中にみられる心理思想に関係する注釈は、30万字以上、七情学説(感情の変化)に関しては約20万字、心理治療に関する医案は400~600例、鍼・漢方薬による心病治療の医案は6000~10000といわれるほどの膨大な記載があります。このようなことからもわかるように鍼灸治療は昔から心というものを重視した治療であるということがわかります。
心と身体は切り離すことのできないものであり、その考え方は「心身一如」という鍼灸の基本思想として現在まで一貫して受け継がれています。鍼灸治療は、心と身体にやさしい治療なのです。

ストレス性胃腸疾患に効果的なツボ

胃の六つ灸

得意疾患

昔から胃腸の病気に用いられるつぼの組み合わせとしてよく知られているのがこの「胃の六つ灸」です。背骨を中心に左右にある膈兪(かくゆ)・肝兪(かんゆ)・脾兪(ひゆ)の計6穴を組み合わせたお灸治療を「胃の六つ灸」と呼びます。この組み合わせが胃腸の病気に特に効果的なことから命名されました。


ツボの場所

膈兪:第7胸椎棘突起の下の外方1.5寸
肝兪:第9胸椎棘突起の下の外方1.5寸
脾兪:第11胸椎棘突起の下の外方1.5寸
※1.5寸とは、人差指と中指の二本分程度

中・(ちゅうかん)

得意疾患

「中」は中間、正中の意味である。「」は胃を指している。このつぼが胃につながる重要なつぼであり、このツボノ内は胃の中央部にあたります。このようなことから胃の病気に常用されます。


ツボの場所

みぞおち(左右の肋骨のまん中にある太い骨「胸骨」の下端)とおへそを結んだ線の中心点に取ります。

足里(あしさんり)

得意疾患

健脚・健康長寿の最も有名なツボです。松尾芭蕉も旅に備えてこのつぼにお灸をすえました。健脚という効果の他に旅先での「水あたり」に備えて胃腸を丈夫にする目的もあったといわれています。


ツボの場所

取り方:椅子に座って膝蓋骨の下縁から下へ3寸“親指を省いた指4本分”の向こうずねのすぐ外側の筋張ったところに取ります

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