平成30年度第1回生涯研修会を受講しました|松山市の鍼灸院|半身不随、うつ病、がん、不妊症

中医鍼灸 越智東洋はり院

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研修会・学会参加報告

平成30年度第1回生涯研修会を受講しました

研修会・学会参加報告 2018年08月07日

去る8月5日(日)に道後のひめぎんホール別館において開催された、(公社)愛媛県鍼灸師会主催の研修会を受講しました。
講師には、愛媛大学准教授の相模健人先生をお迎えし『心の病に対する基本的な対応について学ぶ』~カウンセリングの基礎とその方法について~と題して、私たち鍼灸師が知っておきたい心理臨床の基本的な内容を実習を通して学習した。
今回の講義は、全員が発言するという参加型の講義でした。
内容は、カウンセリング手法の一つである「ソリューション・フォーカスト・ブリーフ・セラピー」の手法を実習する中で、受講者がどのように感じたか、そのことを全員で共有しながらテクニックを一つ一つ確認していくという鍼灸の研修会ではあまりない研修方法でした。
たった数時間ですが、同じテーマで、同じ手順に沿った会話をすることで、知らない二人が、あるいは知ってわいるが普段と違う相手を考慮した会話をすることで、隣同士のペアの関係性はもちろんのこと、会場全体の雰囲気がガラッと変わり大変和やかになっていた。
下記にその重要と思われた点について記載しておく。
なお、 この「ソリューション・フォーカスト・ブリーフ・セラピー」はアルコール依存症の治療から生まれたものと言われている。 子供の登校拒否などの問題や様々な心の問題にも短い期間で問題解決できる手法と言われている。

コンプリメントとリソース(資源)

 その中で重要と思われたのが、一つはコンプリメントすること、そしてもう一つがクライエントがもっているリソース(資源)を見つけ出しいかに活用することができるかである。
コンプリメントするとは、簡単に言うと、クライエントを「ほめる」「ねぎらう」ことである。
今の状況の中からコンプリメントするキーワードを見つけ出し、その行動を肯定し、ほめたり、ねぎらったりすることである。
ここに相談に来ているということは、どうにかしたいという行動の表れで、それらの行動をほめたりねぎらったりすることで、それらの行動がさらに活性化するという。
もう一つの重要なキーワードが資源を見つけ出し活用するということである。
リソースともいわれ、「内的」「外的」な資源がある。
内的リソース (資源 )として、その人の『能力』『興味・関心のあること』がよく用いられる。
外的リソース (資源)としては、その人の『家族』『友人』『愛用のもの』『動物 (ペット) 』がよく使われる。
この二つが特に有効性を決める重要な点であり、これらの技術が最も難しいのではないかと思います。

有効な質問法

先生は有効な質問法として、下記の四つを紹介した。
この質問法は問題の解決へと向かわせる会話のテクニックです。
コンプリメントしながら上手にリソース(資源)を活用していくことで解決思考へと向かっていく。

①コーピング・クエスチョン

「そんな大変な中でどうやって今まできたんですか? 」
問題を抱えている大変な状況であっても、なんとかまだ生活をすることができている。その人の支えになっている「資源」について尋ねることができる。

②スケーリング・クエスチョン

「あなたが初めて相談に来たときを 1として、あなたがもうここに来ないでも何とかやっていけるのを 10 とすると、今いくつでしょうか?」
クライアントの観察、印象予測などを1から10の尺度に置き換える質問

③ミラクル・クエスチョン

「今晩、あなたが眠っている間に奇跡が起きて、こちらに来られた問題が、解決してしまったとします。あなたは 眠っているので、奇跡が起きたことや問題解決したことは知りません。朝になって、どんな違いから奇跡が起きて問題解決したことに気づくでしょうか?」
クライアントは奇跡について尋ねられることによって、クライアントは無限の可能性を考えてよいことになる。
現在と過去の問題から焦点をずらし、今より満足のいく生活に目を向けさせる働きをする。

④「どうやって~したんですか? 」

解決や例外が起こったときに尋ねる。
Why ではなく、 How Howで尋ねる。
「なぜ、~したのか?」というような原因を尋ねるのではない。
原因によっては改善できないこともある。
これに比べて
「どうやって~したんですか? 」と方法 を尋ねている
方法は繰り返せるので、解決につながりやすい。

⑤他に?

解決は一つと限らない。
一つの解決が別の解決につながっていくこともある「ripple effect: さざ波効果 )」。
一つ解決が出てきたら、続けて「他に?」と尋ねていく。
 今回の講義では、すぐにでも実践できそうな本当にわかりやすいカウンセリングの技法を教えていただいた。
 私たち鍼灸師もこのような会話のテクニックを身に着けて、鍼灸のチカラとカウンセリングを組み合わせた治療を目指して今後の臨床に活用していきたい。

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