うれしい年賀状 ━ 鍼灸と不妊症
産婦人科系 2016年01月07日
今年届いた年賀状の中に大変喜ばしい内容のものがありました。
それは2年ほど前に転勤で東京へ移られた患者さんからの年賀状です。
その写真の中になんと赤ちゃんと両親がたのしそうに写っているではないですか。
大変うれしかったので、ご紹介します。
体質改善の重要性
同病異治と異病同治
これは中医学の特徴である「同病異治」・「異病同治」が体現されたという例です。実際の臨床の中ではよく見られることです。
患者さんは黄斑部変性症で来院していたのですが、治療はその患者さんの診断から得られた「証」に従って治療します。当然その患者さんの全体を診て治療法を決定します。体質を含めた治療となることから、不妊症にも効果的な治療となっているということです。
思わぬ妊娠
それから暫くしてつわりがひどくなり、つわりもやっと落ち着いたなと思っていた矢先の流産でした。
妊娠時の戸惑いは、以前にも流産したという経験があるのかな?。ふとそのようなことを考えました。しかし、本人も話したくないようですのであえて聞かないことにしました。患者さんの主訴は黄斑部変性です。そのこともあり、今の地天では聞かない方がよいと判断しました。
しかし、流産したのですから、それに対してはきちんと対応しなければなりません。身体はもちろん弱っているし、精神的にも身体的にも整えなければ眼の方へも悪影響が及びます。
このときから、腎を中心とした生殖器を元気にするちりょうにも重点を置くようにしました。
そしてその治療を続けているころに、転勤という連絡をいただきました。
思わぬ年賀状
大変うれしそうな笑顔と元気そうな赤ちゃんが写っています。急いでお返しの年賀状を書きました。
今回の妊娠は、体質改善の治療を継続して行っていたことが、妊娠に適した体質に改善できたのではないかと思われます。
このような全身の体質を改善することは結局は妊娠に適した体質に改善できるのだと言うよい例だと思います。
最後になりましたが、oさんおしやわせに。
中医鍼灸 越智東洋はり院