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中医鍼灸 越智東洋はり院

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研修会・学会参加報告

愛媛県鍼灸師会主催 第2回生涯研修会に参加しました

研修会・学会参加報告 2017年09月05日

愛媛県鍼灸師会主催 第2回生涯研修会に参加しました

 9月3日(日)にひめぎんホールにて開催された、(公社)愛媛県鍼灸師会主催 第2回生涯研修会に参加しました。

午前の部:「新しい予防医学」 健翔会 堀口医院理事長 堀口裕先生

 午前の部では、現在の医療は、“病気を診ていて病気の根を診ていない”と指摘し、現在、臨床の場に病気の根を取り除く為の「根元の医療」を導入しておられる健翔会 堀口医院理事長の堀口裕先生をお迎えして、「新しい予防医学」と題して講義していただきました。

先生は、「病気が起こるとき必ず病気の根っこがあるはずであり、病気になる場所が細胞であるなら、病気の根っこは明らかに細胞にある。細胞を養う血液循環(物質の供給と排泄)が良好で、かつ細胞の老廃物(酸化・酸性)の除去ができていれば病気の根っこはないと考えてよい。」と根元の医療の基本的な考え方を説明されました。

根元の医療の基本的な考え方は、抗酸化物質、空気中に漂う大気ネガティブイオン(マイナスイオン)が細胞に及ぼす作用が根元の医療の治療機序と同じであり、細胞の酸化と酸性の老廃物を除できること、その理由はそれらが“電子(でんし)”を有しているからである、と説明された。

抗酸化物質の作用

 「リンゴや白桃の皮を剥くと時間が経つにつれて茶褐色に変色する.これは空気中の酸素に触れて酸化した現象であるが,近頃東京の地下鉄駅構内にリンゴの自動販売機が置かれており,食べやすいように切って皮を剥いてある.当然酸化するはずであるが,この酸化を防ぐためにビタミンCをまぶしてある.つまりビタミンCは酸素による酸化現象を打ち消す作用があり,それと同じ性質をもったものを一般に抗酸化物質と呼んでいる.どれだけ酸化を抑えるかは物質によってまちまちであるが,他にはほうれん草に含まれるα-リポ酸(チオクト酸),ブロッコリーのグルタチオン,イワシのコエンザイムQ10 (ユビキノン),アボカドのビタミンE,カボチャのβ-カロテン,トマトのリコベン,牡蠣(かき)の亜鉛,青パパイヤのβ-クリプトキサンチンなど数限りなくある.これらはすべて普段私たちが食している食餌の中に含まれている成分である.すなわち自然界にある物質である.」と、抗酸化物質について説明された。

マイナスイオンの作用

 また、マイナスイオンについては、「自然界にはもう一つスカベンジャーとして働く物質があり,それは空気中に漂う大気ネガティブイオンである.大気ネガティブイオンは本邦ではマイナスイオンとも訳されるが,空気中に存在する電子を有した気体粒子である.その発生メカニズムはトリウムやラジウムなどの放射性地殻鉱石からの放射線,あるいは宇宙からの放射線によって地表上の電気的に中性の気体分子が電離され,飛散した電子が他の気体分子に衝突して核イオンができ.これにいくらかの水分子が結合することで1nmほどの小イオン.いわゆるネガティブイオンができる4).

還元電子治療について

 そうかといって自然界の恵みである食べ物の抗酸化物質と空気の大気ネガティブイオンだけで細胞を管理することは不十分であるという。そこで細胞のコンディションを整える究極の物質が電子であるなら.電子そのものを体に補充する治療があれば、細胞に焦点を当てた根元の治療はとても迅速に進むはずであると先生は考え、このような考えから研究開発されたのが“還元電子治療”であるという。

まとめ

 私たちの鍼灸も細胞の新陳代謝を促進することにより治療効果が発揮されていることは推察できるが、細胞単位で病気の根源を治していこうという考え方は、鍼灸の人間の体を総合的に全体的に診ていこうという東洋医学の整体観とは異なるが、対象治療ではなく、根本治療を目指すという点では同じであり、これから更に注目されるのではないかと思われた。

午後の部:「中国の鍼灸治療の現状とその特徴について」 天津中医薬大学教授 張国霞先生

 午後の部では、天津中医薬大学教授の張国霞先生をお迎えして、「中国の鍼灸治療の現状とその特徴について」という演題で講義していただきました。張国霞先生は私が20年ほど前に天津第一附属病院に留学している時に留学当初通訳をお願いした梁先生の奥さまです。今度で3回目の松山入りです。先生のお話は、「冬の病は夏に治す」治療として天津第一附属病院で夏の時期に患者様が殺到しているという「三伏貼」という治療法をご紹介していただきました。また、日本と中国の鍼灸治療の違いについて張先生は「中国では重い病気の患者様が多く、日本では軽い病気の患者様が多い」とおっしゃっていました。これは中国は鍼灸師は医師であることから鍼灸師の信頼度の違いから来院寒邪の病気の軽重の違いが生まれるのではないかと推測されます。それぞれの国の医療制度の違いは治療法や来院寒邪の軽重まで変えてしまうということを知らされました。

総括

 今回の研修会では、西洋医学的な立場と東洋医学的な立場、各々の特徴的な考え方を学ぶことができた有意義な研修会でした。最も印象深かったことは、日本の鍼灸師と中国の鍼灸師の地位の違いです。中国の鍼灸師は医師であり、そのことから患者さんに信頼されており、重い病気の患者さんも大勢診ているという事でした。実は私も中国への留学経験が何度かあり、このようなことは当然知ってはいたのですが、今回は医療制度の違いから治療法や来院する患者様の病気の軽重が違ってきているという事でしたが、それ以外についても国により様々な制度が異なります。そのような中で私たちは、日本の常識は世界の非常識といわれないようにそれぞれの国の制度や習慣を理解できるように努めなければならないなと思いました。日本の鍼灸は医療であって医療でないという大変中途半端な資格として医療制度の中で位置づけられています。鍼灸が医療として認められ患者様が安心して受けられるような保険適応の制度の中に位置づけられるように早くならないかなと願って今回の報告の締めくくりとします。

 

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