鍼灸は何故効くのですか ?
鍼灸 Q&A 2016年10月06日
鍼灸の効果の研究は、世界的に行われており、日本では様々な研究所、医療機関、鍼灸大学などで行われています。鍼灸の効果については、総合的には、鍼灸刺激が自律神経系、内分泌系、免疫系等に作用して、その結果として、中枢性及び反射性の筋緊張の緩和、血液及びリンパ液循環の改善等の作用を発揮させ、それらの相乗作用が、生体の恒常性の維持(病気を自然に回復させる作用)につながるのではないかと考えられます。
1.鍼灸は痛みを緩和させます。
頭痛や神経痛などの痛みを伴う症状に効果があります。中国の文化大革命時代に麻酔薬を使わない針麻酔が注目されましたが、現在では、針の刺激で内在性オピオイド(エンドルフィン・エンケファリン)が分泌され痛みを緩和させることが科学的に解明されています。
2.自律神経に効果的に作用する。
自律神経の失調から起こる胃腸病、高血圧、冷え症、更年期障害などの疾患、またストレスが原因となる不眠・うつ病などにも自律神経の調節作用により高い効果が得られています。
3.免疫力を高める
昔から、風邪の予防やアトピー性皮膚炎・リウマチなどの免疫作用に関連する疾患にはよい効果が得られていました。最近では、ヒトの持つ免疫力を賦活させる働きについての様々な研究がなされ効果が解明されつつあります。
4.がんの治療にも大変よい効果を発揮しています。
現在国立がんセンター緩和ケア科では鍼灸が利用され、西洋医学の限界をカバーし、症状を緩和する大体医療として、がん治療の疼痛コントロールに大変よい効果を発揮しています。下記ページを参照してください。
当院でも特殊治療のひとつとしてがんに対する施術を行っています。
下記のホームページはがんの最新の情報を掲載しています。
ご参考にしてください。