うれしい残暑見舞い
産婦人科系 2017年08月17日
昨日うれしい残暑見舞いが届きました。
半年ほど治療を続けていた患者様ですが、突然来なくなったのでどうしたのかなと心配していた患者様からの便りでした。
転勤で引越して来れなくなったようです。最後の治療の時に妊娠したのですが、切迫流産をしたそうです。その後再チャレンジし、現在妊娠六か月であるといううれしい便りでした。
この患者様は、年齢30歳の多嚢胞性卵巣の既往歴のある方でした。
もともと冷え症があり、その割にはおしゃれな洋服を好まれるようで、もう少し寒さ対策が必要ではないかと思っていた患者様です。
当院へ来院したときには、産婦人科で卵胞が育たないために整理を起こす治療を行っていました。
卵は育つようになり、半分ずつふりかけと顕微を行いましたが、ふりかけでは1個が受精、顯微では全て受精したようです。
このことから受精障害もあったのではないかと考えられます。
切迫性流産などもあり、つらい時期を乗り越えてのうれしい妊娠となりました。
治療では、週一回ペースできちんと治療に来られていました。
症状によっては、週二回の来院をお願いすることもあります。
冷え性もあまりひどくなく、脈やその他の症状も特に問題となるような所見はなかったので、週一回の治療としました。
治療方法は、温灸と鍼治療で冷え性対策と生殖機能を高めるツボを中心に行いました。
この患者様は、食欲もあり、便通も正常で特に問題のあるような症状はありませんでした。
全身症状として、少し猫背でしたので、そのことから肩こりや腰痛が起こっているのではないかと考え姿勢改善も行いました。
治療を続ける中で、肩甲骨の動きもよくなり、腰背部の柔軟性も出てきたようでした。
当院では、先ず、全身の症状を把握し、その所見と不妊症の関係性を検討します。
全身から局所へ、局所から全身へとそれぞれが関連しあって様々な身体の不調が生まれます。
当院では、そのような考えを基本に、様々な方面からのアプローチを行います。
今回、妊娠六か月ということですので、うれしい便りではありますが、出産するまでは常に健康に気を付けた生活を送る必要があります。
決して油断してはいけません。
とりあえずはおめでとうございました。
無事出産することを祈っています。
越智東洋はり院 越智富夫